ナイキ、アマゾンでの直販を再開：新CEOの戦略転換にウォール街も好感

ナイキが2019年に終了したアマゾンでの直販を再開することが発表されました。

この動きは新しいCEOエリオット・ヒルのもとでの戦略的なシフトとみられており、ウォール街のアナリストたちからは前向きに受け止められています。

Truistのアナリストは、ナイキのアマゾン復帰は卸売戦略の改善や製品のアクセスしやすさを意味していると評価しており、アマゾンが偽物対策に力を入れてきたことがブランドにとって良い環境を作ったと指摘しています。

偽物対策について少し説明すると、ニセモノ商品が出回るのをアマゾンが減らすために専門の部署を設けて厳しく取り締まっているということです。これによりナイキも安心して公式商品を直売できるようになったわけです。

ナイキは2017〜2019年にはアマゾンとのパイロット提携を経験したものの、その後は直販に力を入れていました。

しかし今回、アマゾンは7月19日から一部の出品者にナイキ商品の販売差し止めを通知しており、ナイキとの直接的なパートナーシップを強めています。

Jefferiesのアナリストもこの方針を支持し、「Just Buy It!」というフレーズを用いて強くナイキ株を買うことを推奨しています。

彼らはナイキの多様な製品ラインアップと強力なブランド力を強調し、現在の株価は割安で、今後12～24ヶ月で大きな成長が期待できると述べています。

このようにアナリストは共にナイキのアマゾンでの直販再開をブランドの普及拡大と収益成長の重要な一歩と見ているわけです。

僕の個人的な感想ですが、ナイキという大手ブランドが直販を強化することで、消費者にとっても正規品の入手がしやすくなるのは良いことだと思います。

また、アマゾンが偽物対策に力を入れているというのは、今後他のブランドの動向にも影響を与えるかもしれません。

ナイキ株は今後の成長期待を反映して注目しておきたい銘柄の一つですね。