オーストラリア東南部での大洪水と農業被害の現状
オーストラリアのニューサウスウェールズ州中北部のコースト地域で、大規模な洪水が発生し、5人の死亡が確認され、約3万2千人が孤立しています。
洪水は数日にわたる絶え間ない雨が原因で、推定1万件以上もの住宅や農場が被害を受けました。
特に農業に大きな影響があり、食料が足りなくなった家畜のためにヘリコプターによる緊急の飼料投下が行われています。
ニューサウスウェールズ州政府は、緊急の飼料提供、獣医ケア、管理指導および空中支援を行い、孤立した農家や家畜を支援しています。
洪水はピーク時に約5万人を孤立させ、河川の氾濫によって町の交差点や標識が水没し、車はフロントガラスの高さまで浸水しました。
オーストラリアの首相、アンソニー・アルバニージー氏は、被災地の状態は依然として厳しく、復旧作業が進んでいると述べています。
専門家はこのような異常気象の頻発を気候変動の影響と考えています。2010年代末の干ばつや大規模森林火災に続き、2021年から洪水被害が頻発している状況です。