火曜日に、香港上場のJD.comの株価が下落しました。

これは、MeituanのCEO、王興氏が中国の即時小売市場における競争激化を指摘したためです。

具体的には、JD.comの株価は一時6.6%も下落し、その後少し戻しましたが、終わりには約3.6%低い125香港ドルで取引されていました。

一方Meituanの株も大きく値動きし、当日中に最大5%下落したものの、少し回復しました。

ちなみにMeituanは前日の決算で、予想以上に18.1%の四半期売上増加を報告しています。

王興CEOは決算電話会議で、Meituanは何があってもこの競争に勝つために全力を尽くすと述べましたが、一方で激しい競争は短期的な業績の変動をもたらす可能性もあると警戒しています。

この競争激化の背景には、JD.comが積極的に食のデリバリーサービス「JD Takeaway」を拡大し、Meituanの市場支配に挑んでいることがあります。

JD.comは補助金や人材採用に多額の投資をして、市場シェア獲得を狙っているのです。

なお、同じ日の香港全体の株価を示すハンセン指数はほぼ安定し、0.2%の上昇にとどまりました。

ここで「株価が下落する」というのは、ある会社の株を買いたい人が減って、売り注文が多くなったために値段が下がることを指します。

また、「補助金」というのは、会社が商品やサービスを安くできるように一時的にお金を支給して販売促進することなんですが、これが激しくなると利益が減ることもあるので注意が必要です。

これまでのところ、JD.comとMeituanのせめぎ合いが激しくなっていて、特に食のデリバリー市場では熾烈な争いが起きています。

専門家たちは、この市場がまだ成長途上であるため、どちらが勝つかは今後の戦略次第だと見ています。

短期的には売上や利益の変動が激しくなる可能性が高いですが、長期的には消費者にとって便利なサービスがより充実する期待もあります。

僕の感想としては、こういった大手企業同士の競争は株価に波をもたらしますが、新しいサービスや市場の成長につながることが多いので、注目しておきたいですね。