Rocket Labの企業再編と今後の展望:宇宙産業の注目株RKLBについて
Rocket Lab USA、通称RKLBは過去1年で株価が500%以上も急上昇しているんです。
2025年5月23日に重要な企業再編を完了したと発表がありました。
今回の再編はRocket Labが新たな持株会社、Rocket Lab Corporationの完全子会社になる形の合併です。
この再編の狙いは、会社の構造や運営をスリム化して効率を上げることで、株の売買には影響がないようにしてるんですね。
Nasdaq市場での取引はこれまで通りティッカーコード"RKLB"で続いています。
財務面も堅調で、Current Ratio(流動比率)が2.08となっており、短期の支払能力がしっかりしていることがわかります。
ちなみに、流動比率とは会社のすぐに使えるお金とすぐ支払うお金を比べた数値で、2以上あれば安心できる状態を意味します。
株主にとっては、普通株と優先株が新しい持株会社の株に自動的に切り替わりましたが、権利は変わりませんし、税金面でも損得なしの配慮がされています。
さらに、Rocket Labは4.250%の利率で発行しているコンバーチブル債務(転換社債)に関しても、再編に伴う契約を銀行と結び直して手続きがスムーズに行われています。
経営陣も変わらず、創業者のサー・ピーター・ベック氏が引き続き取締役会の議長を務めています。
株主インセンティブプランも新会社にそのまま移行され、従業員への株式報酬などの制度は継続されています。
資産や事業内容も再編前とほぼ変わらず、会社の基本ルールも大きな修正はなく、新体制の組織として運営されている状態です。
専門家の見方では、Rocket Labは昨年の売上成長率が65%と非常に高く、今後も成長を期待する強気の評価が多いです。
投資分析では、強気の買い推奨が出ており、1が最強買いの評価の中で約1.87という数字を出していて、かなり好感されている状況です。
NASAとの協力も注目ポイントで、2026年のAsperaミッションの打ち上げ担当として選ばれているんですね。
このミッションは銀河の形成や宇宙の進化を調べるもので、Rocket LabのElectronロケットを使います。
過去にもCAPSTONEやTROPICSなどNASAのミッションを支えてきた実績があり、最近も地球へのカプセル帰還ミッションを成功させています。
宇宙産業での技術力と信頼を確立していると言えます。
評価している証券会社も多数で、Cantor Fitzgeraldは目標株価29ドルで過大評価(Overweight)を維持し、多様な顧客ベースや自社の発射場が強みと指摘しています。
さらにStifelも買い推奨を継続し、業績の堅調さとNeutronプロジェクトによる新たな成長に注目しています。
Neutronプロジェクトは2025年末に初打ち上げ予定で、アメリカ宇宙軍の国家安全保障ミッションにも選ばれており、戦略的に重要です。
全体としては、Rocket Labの再編は経営の効率化を図りながら、着実に宇宙産業での地位を高めていくという強いメッセージに感じます。
株式市場でも投資家からの期待は高くて、成長株として目が離せない存在になっています。
個人的には、宇宙関連の株がここまで具体的なミッションと成果を積み上げているのはすごいと思いますし、リスクはもちろんあるけど未来が楽しみな分野ですね。